【書評】「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」の感想。条件付きの好きって本当に好きなの!?

「俺か、俺以外か。」の概要と著者:ローランドとは!?

今回は「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」の書評をしたいと思います。

ローランドを知らない人のために簡単に他己紹介しときます。

「世の中には二種類の男しかいない。俺か俺以外か。」

これはローランドの最も有名な名言です。笑

数々の名言で老若男女問わず多くの人を虜にし、「現代ホスト界の帝王」と呼ばれるまでになったローランド。

ホストはお酒をめちゃくちゃ飲むイメージが強いですが、お酒を飲まないのがローランド流。

接客のクオリティーを落とさないために営業中はアルコールを摂取しません。

ちなみに、お酒の代わりに「不老不死の水」と自ら名前をつけた紫色のお茶を飲んで接客しています。

そんなユーモア溢れる強気な接客が人気で月間売上6,000万、一晩の最高売上5,000万という圧倒的な実績を叩き出しています。

まさに、ホスト界の常識を覆した帝王にふさわしい男なのです。

現在は、1日5組限定でホスト業を行いながら、メンズ美容サロンの経営やヘアオイルのプロデュースなど数々の事業も手掛けている実業家です。

そんなローランドが出した今回の著書についてですが、ローランドの数々の名言の中から編集者が気になったものをピックアップして、ローランドがその言葉の真意を解説していくというスタイルとなっています。

「ローランド名言集」という認識で良いと思います。

ローランド節が好きなファンにはたまらない一冊となっています。

もちろん、ローランドファンじゃなくても楽しめて、勉強になる一冊です。

その理由は目次を見てもらえばわかります。

目次は以下の通りです。

目次

  1. ローランドの名言 哲学
  2. ローランドの名言 美
  3. ローランドの名言 愛
  4. ローランドの名言 仕事
  5. ローランドの名言 人生 

大きく5つの項目にわかれています。

哲学、仕事、人生などはローランドファンじゃなくてもウンウンと頷けると思いますよ!

印象に残ったローランドの名言を紹介!

「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」を読んで個人的に印象に残っている名言を紹介したいと思います!!!

世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外が。

このセリフは一見ただのナルシスト発言のように見えるが実はもっと奥が深い。

現代の日本はなんでもタイプ別に分けたがる傾向があると思います。

「草食系男子」や「肉食系男子」なんかが良い例です。

ローランドはこのように自分がカテゴライズされるのがとにかく嫌だったそうです。

さらに大人になってからこんなことにも気づいたようです。

「歴史的になにかを成し遂げるためには、ある程度エゴイスティックになる必要があるし、自分は特別であると信じる必要があると。」

エゴの逆は協調だと思います。

日本人はとにかく「協調性」を重んじる傾向が強いです。

「協調性」というと聞こえはいいですが、ぶっちゃけ楽したいだけなのではないでしょうか?

周りと一緒のことをしていれば、荒波も立たないし、揉め事もおきません。

エゴがない人、いわゆる「協調性がある人」はローランド風に言うと「俺以外」にカテゴライズされるでしょう。

「俺以外」として生きる方が何倍も楽です。

カテゴライズされた中の1人でいいという感覚は、ぬるま湯のようで楽なのかもしれない。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?

周りに流されず、自分の信念を貫き通す必要がある時もあると思います。

そんな時はローランドのこの言葉を思い出して勇気を出してみてくださいね。

年齢は、どれだけ生きたかは教えてくれても、どう生きたかは教えてくれないだろ?

「年功序列」という言葉があるように日本には「長くいた者が偉い」という風潮が少なからずあります。

年配の方や先輩をたてることは大切ですが、そもそも年齢ってそんなに重要でしょうか?

何歳でもできる奴はできるし、できない奴はできません。

ローランドは著書の中でこんなことを言っています。

「新しい人間関係を築くときに、あえて相手の年齢は聞かないことにしている。そんな先入観や物差しは一切排除して、相手にどれだけの器量があるのか、どんな人間なのかということだけをみる。従業員達にも、年齢でものを見るなと伝えている。」

この考え方はすごく素敵だなと思います。

年齢を軸に判断してしまうと「若いのにこんなに結果だせて、俺ってすごい!!」と満足してしまう人もいれば、「まだ若いしできなくてもしょうがないか」と甘えてしまう人もいるでしょう。

このような思考は成長の妨げにもなります。

人間、どれだけ生きたかではなく、どう生きたかが重要です!!

説明できる好きって、本当の好きじゃないから

「説明できる好きって、本当の好きじゃないから」

この名言はテレビの取材中に「なぜその時計を選んだのですか?」とインタビュアーに聞かれて時に生まれた名言です。

ローランドは「こんなところが好きで」、「ああいうところが好きで」なんて説明できる好きは本当の好きではないと言っています。

説明しようと思っても説明できないけれど、なぜだか、心から惹かれてしょうがない。

これがローランドが考える好きの定義。

この考え方はモノを選ぶ時だけじゃなくて、恋愛でも有効です。

「背が高い人がいい」、「お金持ちがいい」、「イケメンがいい」

こんな風に条件を付けて恋人を探していませんか?

こんな条件付きの好きって本当に好きなんですかね?

もっとフラットに好きか嫌いかで見てみたら出会いも変わってきそうですね。

条件付きの好きは、本当の好きじゃない。
説明できない好きが、本当の好きなのだ。

まとめ

今回は個人的に印象に残ったフレーズを紹介しましたが、ただのナルシストではないことはわかって頂けたと思います。

思考が深いです。

ローランドに人生相談したくて足を運ぶお客様もいるとか。

この著書を読んで、ローランドに人生相談したくなる人の気持ちもわかりました。

彼の言葉にはユーモアとエネルギーを兼ね備えているので、人も心に突き刺さるのです。

読み終わった時には、前向きな気持ちになり、彼のファンになっていました。

仕事がうまくいってないなとか、人生に悩んでいる人は一度読んでみると元気がもらえると思います。

また、人の心を鷲掴みにする言葉選びのヒントも得ることができる一冊となっているので、接客業などをしている人も勉強になるかもしれませんよ!

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